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Game 8

2013.06.09(Sun)

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Game 8
Nanjo,R - Tang,T
Tokyo Open 2011
D02 London System


Game8は2011年の東京オープンで指した試合をお送りします。この大会はどうやら優勝したらしいのですが、大会中の記憶が全くありません。また、この年のジャパンオープンの棋譜が存在しないことから出場していないと予想されるのですが、それについても記憶がありません。やはり棋譜入力は指した直後にするべきものですね・・・

1.Nf3 d5 2.d4 e6 3.Bf4

ビジネスマンズオープニングの一つに分類される、London Systemです。駒を置く場所がなんとなく決まっている以外ほとんどセオリーがなく、覚えることが非常に少ないのが特徴です。そのため白も黒も中盤以降のアイデア勝負になりますが、こういった定跡を指す上でのポイントはあまり一つの形に拘りすぎないことだと思います。例えばLondon Systemを使うのであれば、3.Bg5とするTorre Attack、3.e3とするColle System、クイーンサイドにフィアンケットをするColle-Zukertortも併用して性質を掴み、相手の陣形に応じて最も適した陣形の適したアイデアを使えれば理想的です。また、セオリーを外すのもこの定跡を指す目的の一つですが、過度にc2-c4を避けると手を狭めてしまうので考えものでしょう。

3...Bd6

いきなりビショップ交換の誘いです。4.Bxd6 cxd6!?は黒のセンターが分厚く、e6-e5を簡単に突けるようになるのがポイントです。

4.e3

それに対し白はダブルポーンになる可能性を受け入れ、黒マスビショップを守り白マスビショップの展開を可能にします。
4...Bxf4 5.exf4とする展開は白がe5のマスをしっかり抑え込んでいるため、黒に残ったバッドビショップの使い方に不安が残ります。
また、Nf3-e5とナイトが侵入してきた時、交換しては相手のダブルポーンが解消されてしまうのも悩みどころです。
他には4.Bg3も一考の価値がある手だと思います。

4...Ne7?!

ナイトの展開を遅らせてあったことを利用し、g6やf5から白のビショップを当てる狙いです。しかしこの手の問題点として、ナイトがg6へ行けばg3、f5へ行けばf4がビショップの安全地帯になるため、黒マスビショップ交換を強制できないことがあげられます。

5.Bd3 Ng6 6.Bg3 b6

キングサイドの駒が膠着状態になったので、クイーンサイドを展開すべく黒は白マスビショップの交換を準備します。

position8-1

7.c4!

ここで白はQueen's Gambitのようにセンターへ圧力をかけることを選択します。黒の駒組みは一般的なQGDの陣形と比較してd5のサポートが弱く、逆にキングサイドの黒マスへの利きが多いです。このことから白はポーンによるプレッシャーでd5を狙いたいですが、現在白のeポーンはf4のマスを守る重要な働きをしているので、cポーンの方が攻撃に適していると言えます。
白のこの手によって8.Bxd6 cxd6?! 9.cxd5で黒のポーンストラクチャーを崩すスレットができたため、黒マスビショップのにらみ合いの均衡が崩れます。

7...dxc4 8.Bxc4 O-O

黒の狙いは白マスビショップの交換ですが、8...Ba6? 9.Bxa6 Nxa6 10.Qa4+は駒損なので先にキャスリングをします。

9.Nc3

7.c4と指したことで白にはクイーンサイドのナイトをc3に展開する選択肢が増えました。c3からはb5のマスに飛ぶことができ、cファイルに回ったルークやg3のビショップとともにc7を狙うことができます。

9...Ba6

ナイトがg6でなくf6にいればセンターの白マスを押さえる9...Bb7も考慮できますが、白マスビショップ単体では白のセンターポーンの足止めもできません。

10.Bxa6 Nxa6 11.O-O Bxg3

ここで黒は黒マスビショップの交換もします。いつまでもにらみ合いを続けていてはcポーンを動かせず、cファイルに回った白ルークの格好のターゲットとなってしまうので、その前にc7-c5とぶつけて交換する狙いです。

12.hxg3 c5

Queen's Gambit Declinedの至ってよくあるポーンストラクチャーになりました。本来ならば黒はバッドビショップの解消に成功しc7-c5のブレイクもいれることができたので、形勢は完全に互角といえるところですが、普通のQGDと比べて駒の配置が白の有利に働いているためわずかながら白は優位を主張する余地が残っています。黒のa6のナイトもg6のナイトも使いやすい位置にいるとは言いがたいので、これをどう使うか、どう使わせないかが今後の勝負の分かれ目になるでしょう。

position8-2

13.Qa4?!

浮いたa6のナイトを攻撃しながらルークを連結させますが、黒のカウンターを見落としていました。13.Qe2からルークをcファイルとdファイルに回す方が効率よかったです。

13...cxd4!

テンポよくc5のマスをナイトのために空けます。白はこれを完全に見落としていました。

14.Nxd4

14.Qxa6? bxc3 15.bxc3は白だけポーンストラクチャーに弱点を抱えた希望のない陣形になります。また、14.exd4 Nc7は孤立ポーンを作ってしまい、d5へ簡単に到達できる黒のナイトに意味を持たせてしまうので不満足です。

14...Nc5 15.Qc2 Rc8

ここで15...e5!と指していれば黒互角以上に持ち込めたと思います。15...Rc8はルークをオープンファイルに回し、相手のクイーンにプレッシャーをかける自然な手に見えますが、白のプランとの相性が悪いです。

16.Rfd1 Qe7 17.b4!?

白のプランはc6にナイトのためのアウトポストを作ることです。b5のポーンでサポートしてからc6のマスにナイトを固定することができれば、cファイルをブロックしd8のマスを侵入不可にできるためルークの使い方に決定的な差が生まれます。

position8-3

17...Ne4?

この試合の結果を決定した手だと思います。駒損するわけではありませんが、白の一番良いマイナーピースであるd4のナイトと黒の一番悪いマイナーピースであるg6のナイトを残してしまうこの交換は白にとってのみ有益です。

18.Qxe4 Rxc3 19.Nc6

黒にとって災難なことに、これでc3のルークが他の駒と連携を取る術を完全に失ってしまいました。そのため白は容易にアクティブなc3のルークだけを交換し、白の良い駒3つと黒の悪い駒3つの構図に持ち込むことができます。

19...Qb7 20.b5!

無事にナイトのサポートが間に合いました。

20...Ne7

ようやくg6のナイトを動かすことができましたが、遅すぎます。

21.Rac1

position8-4

黒の唯一アクティブな駒であるc3のルークを交換し、これで盤上を制圧が完了します。

21...Rxc1 22.Rxc1 Nxc6?!

白のc6のナイトは黒にとって容認しがたい存在ではありましたが、c6にパスポーンができるのはさらに厳しいため我慢するしかありませんでした。

23.bxc6 Qc7 24.Rd1 a5

24...Rc8 25.Rd7!はバックランクが弱すぎるためc6のポーンを取れません。

25.Rd7 Qc8 26.a4!

position8-5

黒のクイーンサイドのポーンを止め、反撃を封じます。白はcポーン、ルークが理想的な位置にいるので、これでゆっくりとクイーンの位置を最善の位置に回すことができます。

26...g6 27.Qc4 h6 28.Qb5 Rd8

Qb5xb6、c6-c7などといったスレットが強力すぎたので他に手はありませんが・・・

29.Qd3!

これで白はクイーンをd6に回すことができます。

29...Rf8 30.Qd6 Qa6 31.Rd8 Rxd8 32.Qxd8+ Kg7 33.c7 1-0

ポーンのプロモーションが止まらず、パペチュアルをかけるために必要なマスも抑えられているのでこれ以上の抗戦は無意味です。
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