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How to Beat Nanjo Part 1

2013.04.24(Wed)

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Game B1
Nanjo,R - Kojima,S
JCA Team 2007
A46 Torre Attack



倉庫の展示室が自分の勝った試合の解説ばかりになるのもつまらないので、負けた試合の解説も一部投稿してみます。不定期かもしれませんが、新コーナー"How to Beat Ryosuke Nanjo"をよろしくお願いします。

1.d4 Nf6 2.Nf3 e6 3.Bg5

小学生の頃に白番のメインウェポンとして使っていたTorre Attackです。小学生のときもこの試合を指していた当時も今も自分なりに指していただけなのでセオリーには疎いですが、今改めて見直すとQueen's Gambit Declinedのアイデアも混ぜて使えばさらに世界が広がるような気がします。

3...c5 4.e3 cxd4! 5.exd4 b6

黒はQueen's Indian風に指していますが、白のセットアップに対する対抗策としては最も優秀な部類に入るのではないでしょうか。ポーンを交換してからフィアンケットの準備をするのは非常に重要なポイントで、4...b6?! 5.d5! 5...exd5 6.Nc3 Be7 7.Nxd5 Bb7 8.Bxf6 Bxf6 9.c3 (Yusupov-Karpov, London Ct 1989)はd5の穴が黒にとって辛いです。

6.Nbd2

黒がフィアンケットしてきた以上センターの白マスで張り合おうとするのが自然ですが、この試合では相手のキングをメイトにすること以外眼中になさそうです。今ならば、あるいは当時でももっと普通なムードならば6.c4からNb1-c3でe4とd5の両マスを抑えていたと思います。
6.c4 Bb7 7.Nc3 Be7 8.Bd3 d5 9.Bxf6 Bxf6 10.cxd5 exd5 11.Bb5+ Kf8 12.O-O (Kramnik-Karpov, Moscow 2008)の局面は展開が早く駒がアクティブな白の方が良いでしょう。

6...Be7 7.c3?!

黒がc8のビショップの展開を遅らせている意図が白マスビショップの交換狙いと読み取り白マスビショップをd3からb1へ退けるようにしますが、白はキャスリングを放棄することになってしまうので普通に7.c4 d5 8.Bd3 dxc4 9.Nxc4と進める方が良いでしょう。IQP局面を忌避する傾向があったことがはっきりわかりますね。

7...O-O 8.Bd3 Ba6 9.Bb1?!

白の7手目から論理的な展開をするのであればこう続けざるを得ませんが、並べていて白のキングがどこへ行くのか気になって仕方ありません。9.Bxa6 Nxa6 10.O-Oは白マスビショップで1手損した上に黒の作戦が完全成功なので黒は十分でしょうが、a6のナイトを戦場へ戻すために黒は数手使わなければいけないので今ならこう指してチャンスを狙うことでしょう。

9...Nd5

d5のマスをポーンで埋めていないことを存分に利用します。黒マスビショップの交換の後f4へナイトを跳ねようとしますが、白なそれにおとなしく従う必要はありません。

10.h4!?

これも白の予定通りです。hファイルが開いてしまうのであれば黒から交換するわけにもいかないでしょう。

10...f6

もちろん10...Bxg5 11.hxg5 g6 12.Ne4は白が一気に盛り返してしまうので黒は指しませんが、f6のマスはナイトの退路として必要になる可能性があるので、キングサイドを無視してまず10...Nc6と展開を終わらせたほうが柔軟だったかもしれません。

11.Qc2

キングサイドを攻めるのであればいずれ必要な手なので、とりあえず入れてみた感じですが、盤面全体のバランスを考えるのであれば先に11.c4!を入れた方がよかったでしょう。やはり11...fxg5? 12.cxd5は黒のポーンストラクチャーがガタガタになる上にhファイルが開いてしまうので、黒は11...Nc7と退くべきでしょう。その後に12.Qc2と入れれば攻めのチャンスは増したでしょう。

11...g6 12.h5?!

positionb1-1

黒のキングをめがけて一直線に突破を目指す、非常に好戦的なピースサクリファイスです。しかしa6のビショップにd5のナイトと既に2つの駒が白の中央のキングを狙っている現状では、f4のマスを明け渡してしまう白の黒マスビショップのサクリファイスは黒のカウンターが先に入ると思います。今更な感じもありますが、もう少し常識的に指すのであれば12.Bh6 Rf7 13.a3 Nc6 14.c4 Nc7 15.O-Oといった具合でしょうか。
またこの時点で12.c4? Nb4は遅すぎることに触れておくべきでしょう。

12... fxg5

黒はピースを取らなければこれまでの手の意味が失われます。ここからの攻防で白は想像力を、黒は度胸を試されます。

13.hxg6 Nf4 14.c4?

ビショップの利き筋を遮って、キングをキングサイドに持って行こうとしますが、黒のルークもビショップも向いていてナイトがすぐそばにいるキングサイドの安全性はセンターと大して変わりません。白のキングはd1で粘って、d2のナイトに守ってもらうべきでしょう。
とはいえNf4-d3+もまた強烈なスレットなので防ぐ必要があります。Deep Rybka4によれば14.Ne5!で黒が良いままですが、一番当たり前な14...Nxg2+?は白良しと逆転してしまうようです(15.Kd1 Rxf2? 16.gxh7+ Kh8 17.Ng6+ Kg7 18.Qe4!)。

14...Nxg2+ 15.Kf1

positionb1-2

15...Nf4?!

ここに来て黒は度胸試しに音を上げてしまいます。fファイルを開けておくこと、危険な白のf3のナイトを交換しに行くこと、どちらの狙いも兼ね備えた15...Nh4!が好手で、以下16.Nxh4 gxh4 17.Rg1 Nc6! 18.d5 (18.gxh7+ Kh8 19.Rg8+ Rxg8 20.hxg8=Q+ Qxg8はh7を守られてしまいます) Nd4で白の攻め駒が減ったのに対し黒の守り駒は補充されます。

16.Rxh7!

16.gxh7+?としては黒のキングにh8という安全地帯を与えてしまいます。狙いはg6-g7、Rh7-h8+などが挙げられます。

16...Rf5!

b1-h7ダイアゴナルを物理的に塞ぐオンリームーブです。クイーンとビショップの利きを遮断したことによってNf4xg6がスレットになりました。

positionb1-3

17.Rf7?

補給を断たれたh7のルークとg6のポーンを救出する手段が思いつかず、ここで白の想像力はギブアップです。仕方ないのでルークでf5のルークを排除しに行きますが、この数手で今まで参加していなかった黒の駒が間に合ってしまいます。
正解は17.Ne5!で、クイーンをd1経由でh5に持っていくことで勝負はまだまだ続きました。以下17...Nxg6 18.Qd1! Nc6 (18...Kxh7? 19.Qh5+ Kg8 20.Qxg6+ Kf8 21.Bxf5はメイト受けなし、18...Nf4 19.Bxf5 exf5 20.Rh8+ Kxh8 21.Nf7+はクイーンが落ちます) 19.Nxc6 dxc6 20.Bxf5 Nf4! (20...exf5 21.Qh5 Qd6 22.Rh6! Kg7 23.Re1は黒の守りが間に合いません) 21.Be4でDeep Rybka4は驚きの形成互角と判断しています。

17...Nc6 18.Rxf5 exf5 19.Qxf5 Qf8

positionb1-4

黒のナイトとクイーンが戦場に到着したので、これにて終幕です。

20.Qxd7

とはいったものの、万が一の可能性に賭けて一応スリーポーンピースの駒割り互角に戻します。万が一、相手が攻め切れなければ引き分けになるのですから・・・
実際のところ、ここで一粘りをすることによって数えきれないほどハーフポイントを獲得してきたと思います。

20...Qh6 21.Ng1 Qh1!

しかし、これで最後の望みを断たれます。この日はあまり手が見えてなかったのか、Qh1-g2+のスレットを見落としてそのまま一直線でメイトになります。

22.b3 Qg2+ 23.Ke1 Qxg1+ 24.Nf1 Bb4+ 25.Kd1 Qxf1+ 26.Kc2 Qd3+ 27.Kb2 Qc3# 0-1
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